オロスタキス属(Orostachys、ベンケイソウ科)は、夏場の過ごし方さえ気をつければ群生になりやすい種類の多肉植物です。子吹きしやすく自然に増えていきます。成長や季節と共に容姿が変貌したり、紅葉したりと楽しめる多肉です。
花を咲かせると親株は枯れ、周りに子株ができます。オロスタキスの増やし方は、挿し穂、葉挿し、種をまく方法がありますが、脇芽が多数でてくるのでそれを切って土に挿して増やしていくことができます。
オロスタキス属の多肉植物は、北アフリカからアジアに生息する多肉植物の一種で、耐寒性と耐暑性に優れていて、栽培が容易です。
オロスタキス属(Orostachys、ベンケイソウ科)の種類(原種、品種、仲間)
◎イワレンゲ(岩蓮華/Orostachys iwarenge)
古くは日本の岩場や屋根などに自生していた多肉植物。重なりあった葉がハスの花に似ていることから岩蓮華と言われます。葉の間から高さ10~20cmの花茎が伸び、白い小さな花を咲かせます。
◎コモチレンゲ(子持ち蓮華)
子持ち蓮華は春になると成長を始める多肉植物です。 冬は逆に、ギュッと縮こまって枯れた様になります。 花を咲かせた株は枯れますが、どんどん子吹きします。
◎ゲンカイイワレンゲ(玄海岩蓮華/Orostachys ‘GENKAI-IWARENGE’)
福岡県北九州や山口県下関市のごく一部の海岸線の岩場に残っているという。夏場は緑色になるオロスタキス属野多肉植物です。
◎ツメレンゲ(爪蓮華/Orostachys japonicus)
ロゼットを構成する多肉質の葉の先端が尖っていて、その形状が獣類の爪に似ることからツメレンゲと呼ばれている。ところによってはタカノツメと呼ばれる場合がある。ベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される多年生の多肉です。