タンクブロメリアの育て方、水やりの方法、季節ごとの管理、日照の管理、通風の確保、増やし方、着生方法などについてまとめます。
ブロメリアは、タイプによって少し育て方が違ってきます。
葉の筒の中に水をためるビルベルギア、グズマニア等のタンク・ブロメリアの育て方とディッキア等のグランド・ブロメリアの育て方に分かれます。
このページでは、筒の中に水をためるタイプのタンクブロメリアの育て方についてまとめます。
タンク・ブロメリアの育て方(水やり、置き場所、季節ごとの管理、土、増やし方)
葉の筒の中に水をためる葉筒を持っているタンク・ブロメリアの育て方です。
タンクブロメリアは、品種がとても多く、カラフルで美しいので人気がある植物です。
花のように見える部分は、花ではなく「苞」と言います。魅力的なのは、他の花に比べて鑑賞期間がとても長く楽しめることです。
タンクブロメリアには、ビルベルギア、ホヘンベルギア、ネオレゲリア、エクメア(Aechmea)、ビルバージア、ラシナエア(Racinaea)、フリーセア(Vriesea)などが属しています。
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水やり
タンクブロメリアは、水をあげる場所が他の植物と少し変わっています。他の植物のように土に水をあげても吸収できないので注意が必要です。
タンク・ブロメリアに水をあげる場所は、株元の筒状になっている部分に溜めるようにして与えます。
タンクブロメリアの株の上から、溜まっている水が入れ替わるくらいたっぷり水を与えます。
鉢の下から、水が少し出ているぐらいが良いです。
株の上から与えることにより、ほこりも一緒に洗い流せます。
タンク・ブロメリアは、水を好むので生育期には、用土が乾いたら葉の筒の上から十分に水をやります。
葉から養水分を吸収する能力を持っているので、葉筒にも水を貯えます。
ただし、冬はタンク・ブロメリアの葉筒に水を貯めないようにし、水やりもやや控えめにします。
水のやり過ぎは根腐れの原因になりますので注意が必要です。
タンク・ブロメリアは、乾燥には強い植物ですから、冬は2、3週間くらい水をやらなくても枯れません。
乾燥には強く、空気中の湿度が高い環境を好みます。
タンク・ブロメリアの葉が丸まってきたら水が足りないというサインですのですぐに水やりを行います。
通常は、1週間に1回程度水を入れ替えるように与えます。乾燥する時期は霧吹きで水をかけてあげてもいいでしょう。
秋からはタンク・ブロメリアを一度逆さまにして水を出し、ほんのわずかに水が残る程度にしましょう。
タンク・ブロメリアの冬越しは、半月に一回程度の水やりで充分です。
冬の水やりは、午前中が最適です。
また、温度が低くなるような環境では水をあまり与えない方がタンク・ブロメリアを長く楽しめます。
置き場所
タンク・ブロメリアは、日当たりを好む植物です。できるだけ日当たり良い場所、明るい場所に置きます。
4月~10月は屋外で育ててもOKです。
夏の強い光に当てると日焼けするので、夏だけは半日陰の場所に置きます。
タンクブロメリアは、明るい日陰を好みます。ただし、直射日光は葉が焼けてしまいますので、注意が必要です。
室内なら、レースカーテン越しの光が入る場所、戸外なら、直射日光のあたらない明るい日陰において育てるとよいです。
温度・越冬
タンク・ブロメリアは、高温多湿な環境を好みます。
耐寒性はかなり強く、室内なら容易に越冬できます。
タンクブロメリアの生育は20℃~30℃が適温で、冬場でも10℃以上あるのがいいとされています。
2~3℃程度の寒さでも冬越しができる強い品種もありますが、冬場はなるべく室内に置いてあげます。
肥料
タンク・ブロメリアは、肥料をあまり必要としない植物ですが、葉の色が薄くなった時などには液体肥料か、 緩効性肥料を少量与えます。
肥料を与えすぎるとかえって傷んでしまいます。
夏の生育期間中のみ、置肥をし、それと同時に緩効性の化成肥料を1~2ヶ月に1回ほど、あるいは薄めた液肥を月2~3回与えます。
液肥はタンク・ブロメリアの株元の筒状の部分に与えましょう。この時期にたっぷり肥料を与えることで、タンクブロメリアの花つきがよくなり、子株も丈夫に育ちます。
植え替え
4~6月ごろがタンク・ブロメリアの植え替えの適期です。
株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。
病害虫(病気、害虫)
置き場所があまり乾燥していると、タンク・ブロメリアにカイガラ虫がつくことがあります。 ブラシ等で取り除くか、殺虫剤を散布します。
病害虫について グズマニア(ブロメリア)は、病害虫の心配がほとんどありません。
タンクブロメリアは、とても育て方が簡単な植物なのです。
気をつけて頂きたい事は、 季節 病害虫 対処法 通年 カイガラムシ 風通しをよくして土を乾かしすぎなければ大丈夫です。
増やし方(殖やし方)
タンク・ブロメリアは、株分けで増やします。
花が終わったら 一度咲き終わった花(苞)から再び花(苞)を咲かせることはありません。
花を咲かせた株は子株を出します。
- タンク・ブロメリアの株元10cm程度の位置の花(苞)を切ります。
- 子株ができやすくするためにタンク・ブロメリアの葉を付け根から15cm程度残して全て切ります。
- 子株が生長して15cm程度になったら親株から切り離します。
- 荒めの土(ピートモス等)に植えます。発根剤を使うとより良いです。その後、植えてから2ヶ月ほどで、根がでてきます。
- 土は乾かさないように育てます。 半年~1年ほどで株が大きくなります。
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