ビカクシダ・コウモリランの育て方
ビカクシダ・コウモリランの育て方の大きなポイントは、風通しと水やりです。真夏の直射日光以外は、日当たりの良い、とにかく風通しの良い場所で育てます。ビフルカツムと呼ばれる種類は非常に強健で年中戸外でも越冬可能ですが、それ以外の種類は10度を下回ると冬は室内に取り込みます。板付されたものや輸入されたものがヤフオクなどで入手できます。ビフルカツム以外の種類は通販やオークションなどでないとまだまだ入手しづらいです。特にリドレイは人気があります。
植えつけ・植え替え
着生種なので普通はヘゴ板、焼き杉板や植木鉢などにつけて栽培します。 胞子葉が上向きに出る種類は鉢植えでも栽培可能ですが、板、ヘゴ板に着生した方が管理はしやすいです。板につける場合には、まず、よく湿らせて固く絞った水ごけやヤシの実チップを混ぜたものなど(水苔だけも良いです。)を板の上にのせ、その上に外套葉を被せるように置きます。 胞子葉のすぐ下あたりを、ビニール紐や縄などでヘゴ板にややきつめに縛りつけ、胞子葉の上の方も板に縛って固定すると良いと思います。また、板の上部に穴をあけて、針金などを通して吊り下げます。
管理・置き場所
とにかく風が通る場所の方がよく育ちます。真夏の直射日光は、葉焼けするので避けましょう。逆に冬は、室内でも良く日のあたる場所に置きます。締め切った部屋に置く場合は、扇風機などで風を当ててあげた方が良いです。
水やり
植えこみ資材の水ごけやヤシの実チップが乾いたら、たっぷり水やりします。水ごけが乾かないうちに水を与え続けると根腐れをおこしてしまうので、水のやり過ぎには注意が必要です。
冬越し
ビフルカツムという種類は、3℃程度でも冬越ししますが、5℃以上保った方が無難です。その他の種類は10℃以上の場所に置いて冬越しさせます。温度が保てない場合は、乾かし気味に管理しましょう。
肥料
春から秋の生育期に2~3カ月に1回程度、緩効性化成肥料を与えます。外套葉の裏のミズゴケの上あたりに少量肥料を置いてやります。株をどんどん大きくしたい場合は、やや多めに、大きくしたくない場合は少なめに施します。
ふやし方
ビフルカツムやウィリンキーなど子株が出やすい種類は、株分けでふやすことができます。適期は5~7月ですが、あまり小さいうちに親株から外してしまうと育ちにくいので、ある程度育ってから分けた方がよいです。
病害虫
カイガラムシが発生してしまったら、つまようじの先などで除去します。
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