サボテンの育て方(水やり、置き場所、季節ごとの管理、土)
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)とは、サボテン科に属する植物の総称です。多くは多肉植物であるため、多肉植物の別名として使われることもあります。とげ(刺)を楽しむ品種(エキノカクタス属など)や、花を咲かせる花サボテン(エキノプシス属、シャコバサボテン属などの花サボテン)や交配によって改良種を楽しむ品種(有星類:兜、鸞(らんぽう)鳳玉など)など栽培は趣味、好みによって様々です。特定の品種を栽培する「サボテン名人」が品種毎に存在します。そのため、サボテンは熱狂的な愛好家が多く、全国各地にサボテンマニアの同好会が多数存在しています。
水やり
サボテンにも水は必要です。春と秋には植木鉢の土が乾いて土の表面が乾いて2~3日たってから、たっぷりと水を与えます。夏は夕方、冬は午前中に、鉢の土が十分に乾いている時のみ少量だけでも大丈夫です。梅雨の時期はできるだけ水やりはひかえるようにします。基本的に毎回の水やりは、十分に乾いたら、鉢底から水が溢れ出るくらいたっぷりあげます。鉢の中の湿度を一定にするために大切です。
腰水という方法も効果的です。水をはった容器に鉢ごと浸して、下から水を吸わせる方法です。この腰水が一番鉢の中に水分を行き渡らせることができる水やりの方法です。
サボテンには生育期と休眠期があります。これは原生地が雨期と乾期にはっきり分かれているためで、成長期は水を吸い上げて大きくなり花も咲きますが、休眠期には動かず休んでしまいます。成長期にはたくさん水をあげ、休眠期が近くなって来たら水やりの回数を減らし、休眠期に入ったらほとんど放置しておいても問題ありません。 休眠期のサボテンには、月に一度程度の水やりか、ある程度大きなサボならば完全に断水してしまっても大丈夫です。ただ、まだ幼い苗は保水力が弱いので水やりの回数は多めにしましょう。ほとんどのサボテンは、冬と夏が休眠期、春と秋が生育期です。
置き場所
日当りがよく、風通しのよいところが良い置き場所です。春夏秋(4月~9月)は少し遮光するくらいが望ましいです。真夏は直射日光だとサボテンが日焼けをおこしてしまうこともあります。そのかわり寒い冬はたっぷり日にあててあげて下さい。真冬は寒さに弱い種類のサボテンは室内に取り込みます。
土
サボテンは肥料で育てるのではなく、土で育てるとも言われています。土に含まれている養分で育てるため、土は一番重要です。保水力があって排水性のいい土を選んでください。桐生砂、腐葉土、赤玉土、バーミキュライト、鹿沼土、パーライトなどを混合するといい土ができます。サボテン用の土も販売されているのでそれでもよいです。
植木鉢
直径と高さがほぼ同じぐらいの浅めの鉢で、朱泥鉢か駄温鉢が適当です。素焼き鉢は乾燥が早すぎ、さらに乾くときに気化熱で用土が温まらないので避けたほうがいいでしょう。化粧鉢は乾くのが遅く、湿気が多すぎるという欠点があるので、あまり向いていません。また、鉢底の中央部が盛り上がっていて、周辺に水がたまるタイプの鉢も使わないほうがいいでしょう。底の鉢穴は大きい方が排水がうまくいきます。
肥料
肥料はあまり与えないで、良質の土の中の養分で育てるようにしましょう。2、3年で次々に植え替えを行うのがいい方法です。サボテンは土で育つというのはこのことで、肥料を与える場合も、移植のときに完熟した鶏糞や完全発酵の油粕などの有機質の遅効性のものを少量与えるぐらいでいいでしょう。
植え替えの時期
植替えは2~3年に一度 暖かい場所にずっと置いておくのでしたら、一年中いつでも植え替えができます。タイミングとしては、鉢の中に根が張り出して、成長が鈍ってきたときや、用土の表面に青ゴケが出たり、水が長く土の上に止まるようになったときに、ひとまわり大きい鉢に植え替えてやります。ちょっと小さいかなと思われるぐらいのほうが無難です。
植え替えの流れ
- 鉢からサボテンを抜く。鉢を横から手で軽く叩いて抜きます。
- 根を傷めないように、サボテンの根についた土を落とします。
- 枯れたり痛んだり腐った根をハサミで切り詰め、根の整理をします。
- 切り口を乾かします。風通しのいい日陰で約一週間ほど置いておきます。
- 用意しておいた鉢にサボテンを植えます。
- 一週間ほど水やりを控えます。
- 半月ほどしたら通常の水やりに戻します。
季節ごとの管理方法
春
- 水やり:水は、土が乾いていれば、月1~2回晴れた日に与えます。
- 光:少し遮光した方が良いです。
- 植替え:最適な季節です。
夏
- 水やり:少量を朝か夕方にあげます。
- 光:遮光が必要です。
- 植替え:行うことはできますが、春の方が良いです。
秋
- 水やり:土が乾いたらあげます。
- 光:徐々に日光にあてて下さい。
- 植替え;この季節も適しています。
冬
- 水やり:あまり与えないで下さい。
- 光:できるだけ日光にあてて下さい。
- 植替え:行わない方が良い季節です。
- ※冬は、雪や霜にあてないことが重要です。
品種ごとの特徴
ボテンは冬に休眠するタイプと夏に休眠するタイプがあります。詳細はサボテン各品種で違いますので、詳細は省き、簡単に説明します。夏休眠タイプは夏に水をやるとすぐに腐ってしまいます。水は一切やらないで半日陰で管理します。冬休眠タイプは上記にあげた水遣りで構いません。 種類によって耐寒性もさまざまで、シャコバ・クジャク・月下美人のような森林性のサボテンは特に低温に弱いので冬季は注意が必要です。 短毛丸(たんげまる)などは昔から日本で栽培されていて日本の冬にも耐性があり、冬場の戸外でも枯れません。
病気と害虫
サボテンにはカイガラムシが付くことがあります。カイガラムシは見つけたら早めに駆除してください。幼虫のときは殺虫剤が効きますが、成虫になると薬品が効きづらくなります。
サボテンの種類
サボテンには様々な種類(属種)があります。
- スクレロカクタス属
- ストロンボカクタス属
- スルコレブチア属
- セレウス属
- ソエレンシア属
- ソリシア属
- ツルビニカルプス属
- ディスコカクタス属
- テロカクタス属
- トリコセレウス属
- ドリコテレ属
- ナバヨア属
- ネオバクスバアミア属
- ネオポルテリア属
- ノトカクタス属
- パキセレウス属
- パロジア属
- ピルホカクタス属
- ピロソセレウス属
- フェロカクタス属
- フライレア属
- ブラジリカクタス属
- ペディオカクタス属
- ヘリアントセレウス属
- ペイレスキア属
- ペレキフォラ属
- ホマロケファラ属
- ポラスキア属
- ホリドカクタス属
- マツカナ属
- マミロプシス属
- マミラリア属
- ミルチロカクタス属
- メロカクタス属
- ユーベルマニア属
- リッテロセルス属
- レウクテンベルギア属
- レブチア属
- ロビビア属
- ロホホラ属
- ワインガルチア属
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